~ シュリ・チンモイ 著書「瞑想-人間の完成と神の満足」より
矢と弓
集中は矢で瞑想は弓
集中とは、何かテーマや物体にエネルギー全てを向け、その神秘のベールを剥がそうとすること。
瞑想は、限界ある意識からより高い意識へ行くこと。そこには静寂の広大さが君臨する。
集中はめがけていくその知識をとらえたい。瞑想は追求するその知識と一つになりたい。
集中は心の乱れを許さない、心の乱れとは集中の部隊本部に入って盗人だからだ。
だが瞑想はその盗人を中へと招き入れる。
何故?
もちろん現行犯で逮捕するためだ。
集中は散りじりになってしまった意識を我に返るよう促す司令官。
集中と絶対に強固な意志
この二つは分かちがたいだけでなく、お互いを必要とする神聖な戦士。
集中は敵に決闘の挑戦をし、戦う。瞑想は、その静かな微笑みで敵の攻撃の威力を小さくする。
集中は神に云う。
「父よ、あなたのところへ参ります。」
瞑想はこう云う。
「父よ、どうぞここへいらして下さい。」
道<アスピラント>を求める者には真摯な教師が二人いる:集中と瞑想だ。集中はいつも生徒に厳しい。
瞑想は時に厳しい。でもとにかく、二人とも生徒の前進に心から関心を抱いている。
~ シュリ・チンモイ 著書「瞑想-人間の完成と神の満足」より